今月は夫の誕生日。緊急事態宣言も解除され、せっかくなので外で美味しいものを食べたいと思い北鎌倉のフレンチレストランに訪れた。その名も「シェ・ケンタロウ(Chez Kentaro)」。
今回で2回目の訪問だったが、このレストランを選んだ理由は味と食材のセレクトが好みなことはもちろん、コロナ対策で1組だけの貸し切り営業を実施していること、子連れでも歓迎してくれるシェフのお店であること。
私は元々食べることが大好きだ。決して美食家というわけではないが、外食も好きで、これまで気になる「食」のために旅することもあった。そんなわけで、飲食店へのコロナウイルスの影響も心配でならなかった。
今回blogで紹介するのは、個人的に応援したいという気持ちも込めて。鎌倉グルメに興味のある方、子連れでの外食レストラン探しをしている方、美味しいものが好きな方などに最後まで読んでいただけたら嬉しい。
【 Contents List 】
北鎌倉駅からすぐの立地
場所はJR横須賀線北鎌倉駅すぐ。線路を挟んだところには円覚寺がある。
今回は車で向かったが、お店の真横にもタイムズの駐車場があるのでとても便利。(平日は最大料金1,980円の設定あり)
初めての訪れたときは入り口がどこか迷ったが、お取り寄せでも有名なショコラトリー カルヴァ(Chocolaterie CALVA)の奥に入り口がある。
内装は和を感じる空間
精進料理のお店を改装したという店内は、肩肘張ったフレンチレストランとは違い、落ち着きのある居心地の良い空間。
一面ガラス張りの窓からは緑がのぞき、都内のフレンチレストランとはまた違った印象。
パーテーションで仕切られている店内のデザインは、今後6月以降の2組限定営業の際に半個室の役割を果たしてくれる。
奥には元々の茶室を改装した2名掛けの完全個室もある。フレンチレストランと茶室というギャップに、海外からの友人を連れてきたいと思った。
シェフのおまかせコース
このblogを書いている2020年5月末現在、シェ・ケンタロウはコロナ対策としての貸し切り営業を行っている。5月中はランチ・ディナー共に1組の貸し切り、6月以降は各2組ずつの受け入れ態勢をとるそうだ。
コロナ対策期間中、メニューは昼夜共通のシェフのおまかせコース(9,000円 税別)のみ。
5月のメニューはパテアンクルートから始まるデザート含む6皿。
▲パテアンクルート。添えられたイチジクとジュレがアクセント
▲2020年5月のメニュー
▲左上から時計回りに勝浦のカツオとスペインのホスリートの最高級生ハムを使ったオードブル。鎌倉海老のミキュイとエスカルゴのオードブル。とろける脂身が豊富なメインの葉山牛ザブトン。ナスを使ったソースが好みだった、低温調理でふっくら仕上がった真鯛。こちらは上に乗っているズッキーニのフライまでも塩加減と食感が絶妙だった。
コース料理をより一層楽しむためにはペアリングがおすすめ。(5杯 6,600円税別)
前回はワインペアリングだったが、今回はJALファーストクラスでも出てくるワインボトル入りの手摘み高級茶「ロイヤルブルーティー」を使ったティーペアリングにした。宇治はたまに飲むこともあるのだが、中でもお気に入りとなったのが今回初めて飲んだ玉露ほうじ茶「 KAHO香焙」。蜂蜜の香りがするロイヤルハニーやなど、計5種類も楽しめて非常に満足。同額でアルコールとティーを組み合わせることもできるので、車での来店ではない場合はぜひワインも楽しみたいところ。
メインディッシュの後には、食事のデザートと、コーヒーまたはティー、ミニャルディーズの順に提供される。
ロサンゼルス発のオーガニックティーはパッケージデザインもお洒落で、どのフレーバーにするか悩んでしまう。
ミニャルディーズの中にはショコラトリー カルヴァの羊羹ショコラも入ってる。グルメな方のお取り寄せスイーツでも人気の商品をコースの最後にいただけるのは嬉しい。
シェ・ケンタロウに再訪したいと思ったのは、鎌倉近郊の食材も使いながら、和の要素も感じられるところ。
5月のランチではなかったが、バーカウンターでシェフがお抹茶も立ててくれる。(麻布のフレンチ レフェルヴェソンス( L’Effervescence )もコースの最後にお抹茶を立ててくれたなぁと思い出した。)
6月以降はランチでもお抹茶提供を考えているという鈴木シェフ。是非とも訪れる方には抹茶まで堪能して欲しい。
子どもぺろりと食べてしまう美味しいお子さま料理
今回シェ・ケンタロウには1歳8ヶ月のboyこと息子も一緒に訪問。
予約サイトには12歳未満のお子様の来店はお断りという記載があるが、オーナーシェフの鈴木 謙太郎氏は温かく迎え入れてくれた。サイト内の情報は過去のもので、コロナ流行後は貸し切り営業に切り替えたこともあり、今後も小さな子どもの来店も受け入れてくれるそう。
振る舞われたシェフ特製お子さま料理は、どれも大人が味見をしても美味しいものばかり。
▲息子も完食。コクとまろやかさのある玉ねぎのポタージュ
▲真鯛が乗ったトマトリゾット。添えられた甘さたっぷりのグリルコーンも子どもの大好物
▲ショートケーキを連想させるデザート。いちご・クリーム・アイス・スポンジが一つのボウルにつまっている
計3時間の滞在だった今回のランチ。2歳手前の動きたい盛りの男の子をフレンチフルコースに付き合わせるのは正直酷な話である。だが、完全に貸し切りであること、鈴木シェフもお子さんがいらっしゃるとのことで優しく対応していただき、最後まで祝いを兼ねた食事を楽しむことができた。
▲お料理の合間合間に店内を探索したり、パパと一緒にバーカウンターに座るboy
▲シェフからいただいたおもちゃを選ぶboy
シェ・ケンタロウの味をおうちでも
現在シェ・ケンタロウではお店の味をテイクアウト・クール便での注文が可能。
お店のコースでも提供しているブイヤベースも、子どもも喜んで食べるトマトのファルシや鶏のフリカッセなど個人的にもとてもおすすめ。以前売り切れで買えなかったハヤシライスソースやトマトのファルシも追加購入。
オーダーは電話、またはinstagram(@chezkentaro0801)などのメッセージからでも可能だ。
▲テイクアウトメニュー
美味しく食べるための温め方はinstagramやYouTubeに動画でアップされている他、シェフ自ら You Tubeで家庭のフレンチレシピも提供している。そちらも合わせてチェックしたい。(鈴木シェフは毎週月曜に更新)
北鎌倉でフレンチをいただく
都内よりも鎌倉に関心が強くなったこの頃。家族で訪れる和懐石のお店や、朝から行きたい土鍋ご飯が主役の美味しいお米のお店など、立地柄和に引かれていたが、イタリアン、フレンチ、中華、個性の強い名店が集まる鎌倉。
シェ・ケンタロウは和のフレンチというわけではないが、お箸が置いてあったり、和の要素を生かした空間だったり、北鎌倉で食べるフレンチという意味でしっくりくる。
今後気兼ねなくお出かけできるようになったとき、鎌倉に足を運ぶ機会があれば訪れて欲しいレストラン。また息子を連れて食事に出かけられる日を楽しみにしている。
基本情報
シェ・ケンタロウ
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内407 北鎌倉門前1階 【Google Map】
TEL:0467-33-5020
定休日:火曜日・第三水曜日
HP:http://chezkentaro.com/