2023年ゴールデンウィークのタイ旅行。
旅の終盤、バンコクステイのハイライトでもある「The Peninsula Bangkok (ザ・ペニンシュラバンコク)」での滞在が想像以上に素晴らしかった。
贅沢な客室、ホスピタリティ、レストランやスパ、ウェルネスアクティビティなど、余韻に浸りながら感動が鮮明なうちにblogで紹介したいと思う。
【 Contents List 】
開業25周年を迎えるThe Peninsula Bangkok
各地で世界屈指のおもてなしを提供する、ザ・ペニンシュラホテルズのひとつ、ザ・ペニンシュラバンコク。活気溢れるタイの首都バンコクに居ながらも、市内の喧騒から逃れたリゾート感を味わえるリバーサイドエリアに位置し、五つ星ホテルとして最上級のホスピタリティでゲストを迎えてくれる。
チャオプラヤー川沿いにある数々のホテルの中でも、市内側ではなくその対岸に建っているザ・ペニンシュラバンコク。全室リバービュー、そして川越しにバンコク市街を臨む眺めは、ペニンシュラゲストの特権だ。
▲市内側のホテルからでは見ることができない、チャオプラヤー川越しの高層ビル群たちの景色。ザ・ペニンシュラバンコクの対岸にはマンダリンオリエンタル やシャングリラ、映画『ハングオーバー!』でもお馴染みのルーフトップバーのあるルブアなども見える
専用ボートでの川沿い各地への送迎サービスもあり、人気の巨大ショッピングモールICON SIAM(アイコンサイアム)にも徒歩圏内という好立地。
1998年に開業し、今年25周年を迎えるホテルでは、限定グッズや滞在ゲストへの特別な観光ツアー提供など、アニバーサリーイヤーを祝してさまざまな企画が用意されているようだ。
ROOM TOUR:最上階2フロアを占める客室「ザ・デュプレックススイート」
今回宿泊したのは、全部で11あるルームカテゴリーの中でも、上から2つ目、36、37階の最上階2フロアに渡る客室「ザ・デュプレックススイート」。元々別の客室に宿泊予定だったため、ドアが開いた瞬間、目の前に階段と奥まで広がるリビングルーム・ダイニングに驚いた。
リビング、2つのベッドルームに、ダイニング(奥にはパントリーキッチン付き)や書斎、ホワイエや各階のテラスを含む330平米の広さに最大5名まで宿泊することができる。まさに暮らすような滞在が叶う一室。37階のヘリポートラウンジにも直結し、専用バトラーなどさまざまなゲストニーズに応えてくれる。
ウェルカムスイーツ
ペニンシュラボートを形どったチョコレートや、トロピカルフルーツ、キッズ用にはかわいいレゴスイーツ。
2階 マスタールーム
私たち夫婦は37階のマスターベッドルームへ。
キングサイズのベッドとその周りの窓からはバンコク市内のスカイラインが広がる。
毎朝、日の出光とともに目覚める最高の朝を迎えることができた。
バスルーム&アメニティ
各フロアにあるバスルームは、ザ・ペニンシュラ東京で宿泊したお部屋を思い出す、対面式のシンクにビューバス。バスタブの左右にトイレ、シャワーブースと馴染みある光景に、再びペニンシュラに戻ってきた…そんな安心感を覚える。
人それぞれ好みのホテルブランドがあるなかで、各都市を訪れるたびにペニンシュラを定宿にしている方は、変わらぬ仕様とデザインによる快適さを求めているのだろう。客室の快適性、利便性においてはザ・ペニンシュラホテルズは群を抜いているように感じるのはわたしだけだろうか。(一丁前に語りつつ、実はまだ香港、東京、バンコクにしか宿泊したことがないのだが…)
楽しみにしていたバンコク限定のアメニティは、プリン・ロムロス氏が香りを手掛けたもの。
ザ・ペニンシュラホテルズでは、都市ごとのフレグランスキュレーターが香りを手掛けている。
プリン氏がお気に入りと語るのは、チャオプラヤー川に沿ったチャン・クルン通り。モダンラグジュアリーの魅力溢れる通りの過去と現在が交差する特徴を捉え、マンゴー、ロータス、オーキッドなどを使った黄金のような香りのアメニティラインは宿泊時にぜひ手にとってほしい。
このアメニティが始まってからは東京、バンコクにしかまだ泊まっていないが、ほかの都市も気になるところ。
その他、ハーブバスソルトから、リップバームにこのご時世重宝するサニタイザー、ソーイングセットまで、ずらりと並ぶアメニティは、毎日清掃とターンダウンのたびに綺麗に補充、陳列されていた。
▲もう一種類用意されていたアメティライン「GILCHRIST&SOAMES(ギルクリスト アンド ソームズ)」
ちなみに、高層階にも関わらず、固定シャワーヘッドの水圧はとても強く、シャワーヘッドが切り替えられるのもお風呂好きには嬉しい。
マニアックだが、ザ・ペニンシュラ東京に泊まったときと同様、シンクに元々ソープホルダースペースが付いているのも好きな部分。(泊まったことがある方なら、うんうんと頷いてくれるのでは)
ジェットバス付きのバスタブに、リラックスムードに調整できるバスルームライティングなど、相変わらず居心地が最高のバスルームだった。
書斎やホワイエ
ザ・ペニンシュラホテルズの特徴でもあるワークスペース。リゾートではなく大都市に点在するホテルでは、ビジネスシーンも想定して、全室にプリンター、FAXなどがあるのをご存知だろうか。今回子どもたちが寝静まった後、仕事のメールチェックや写真の整理など、奥の書斎部屋で一人集中する時間を過ごすことができた。
テラスに続くホワイエは、1階で遊ぶ子どもたちこっそり眺められる場所。
ルーフトップバーに行かずもの、36階、37階の客室テラスからは沈んでいく太陽と共にサンセットも楽しめる。
人目を気にせずバスローブのまま出られるのも嬉しい。
客室の使い勝手の良さについては、ザ・ペニンシュラ東京宿泊blogでも建設ストーリーについて触れたが、エントリータイプの客室も45平米〜と広々とした造り。ドレッサー兼ウォークインクローゼットのスペースが確保されているのも、快適さのポイントだ。
せっかくならホテル代が日本よりもお手頃なバンコクでは、ぜひスイートでゆっくり過ごしたい。
詳しい客室一覧は公式ウェブサイト(日本語あり)からご確認を。
子連れファミリーに嬉しい!ザ・ペニンシュラバンコクのキッズフレンドリーなサービス
今回、4歳男の子と1歳半の女の子、2人の子どもたちも一緒に滞在。せっかくなので、子ども向けのサービスをまとめておく。
客室内キッズ用テント(Teepee)
客室に入った途端、boyが声を上げて喜んだザ・ペニンシュラバンコクオリジナルのteepee(テント)。ホテルステイの際に何かとリクエストしてしまうお気に入りアイテムは、子どもたちが過ごす定番スポットとなった。
中にはピーターベアのクッションや、シールや塗り絵、バルーンなど、4歳の息子と1歳半の娘は大はしゃぎ。
オリジナルパズル
チェックインの際にコンシェルジュデスクで渡されたパズルも、開けずに飾りたいほどかわいい!
ピーターベアのベビー用アメニティ
boyが生まれたときから、ザ・ペニンシュラ香港の食器セットを買ったり、大好きなピーターベアグッズ。今回はなんと、girl用のベビーアメニティにスタイ、おくるみ、ポーチのセットをいただいてわたしが嬉しくなってしまった。
キッズバスローブ&スリッパ
ここでもピーターベアの登場。ふわふわのバスローブは胸元のマークがポイントだ。
日本ではなかった1歳児にもぴったりサイズのスリッパがあり、娘もご満悦。
ホテル内ザ・ペニンシュラ ブティックでは、キッズ用ピーターベアのバスローブも売っていたので、息子用に購入した。
日本で買えないグッズもいろいろあるので、ぜひチェックしたい。
チャオプラヤー川沿い「River Café and Terrace」でいただく宿泊者専用の朝食
毎朝の楽しみは、「River Café and Terrace(リバーカフェアンドテラス)」でいただく朝食。タイ、中華などレストランは昼夜共にビジター利用できるが、こちらでの朝食は宿泊者限定だそう。
室内外にビュッフェエリアがあり、中でもお気に入りは野菜。ケールをはじめお気に入りの葉物に、マンゴーやざくろなどのフルーツをたっぷりのせて、オリジナルのドレッシングを作って食べる。
マンゴーステーションがあり、その場でカットしてくれるマンゴーはほっぺたが落ちそうなくらい甘さがあり、東南アジアならではの美味しいフルーツに感動。
その他、バターが香る美味しい香りに誘われるクロワッサンをはじめとしたパン類もずらり。パンオショコラやクイニアマンがわたしのお気に入りだ。
ヌードルスープバーや、うどんなどもあり、子どもたちの食事にも困らなかった。むしろ選択肢も豊富で、普段は慌ただしい朝食も、家族揃って美味しいねと顔を合わせながらゆっくりいただくことができた。 朝食については、一記事かけるくらいかなりの満足度。ここでの朝を過ごすためにまた泊まりたいくらいだ。
ウェルネス特化の充実した無料アクティビティ
ザ・ペニンシュラバンコクでは、ホリスティック・ウェルネスと文化体験を織り交ぜた「ウェルネスアクティビティ」が毎日無料で開催されている。
ビーチリゾートではよくあるこのようなサービスだが(オールインクルーシブリゾートなど)、バンコク市内のホテルステイで体験できるのは嬉しい。
わたし自身、タイに来るとホテルでの料理クラスに参加するのだが、今回は大好きなグリーンカレーのクラスを発見し、母と二人で参加することに。
他の予定とかぶって時間が合わないなぁ…とタイムテーブル前で悩んでいたところ、”Maybe we can arrange it for you!(予定が合わなければ個別にも調整するよ!)”と、通りかかった男性に声をかけられた。その方は、まさかのホテルの総支配人。そのお心遣いに感謝しつつも、他の予定を変更して参加。
リバーサイドに面するタイ料理レストラン「TIPTARA(ティプタラ)」のシェフ自らが調理、レクチャーを行ってくれるという贅沢なクラス。
調理工程をゲストも少し手伝いつつ、完成したグリーンカレーは最後に試食できる。
実際のレシピと手作りのグリーンカレーペーストもお土産にもらい、日本で再現するのが楽しみで仕方がない。
他にも、ヨガやシンギングボールの瞑想、5歳から参加できるキッズブートキャンプなどさまざまなラインアップが毎日早朝から夕方まで展開されているので、ずっとホテルにいても飽きないだろう。
ザ・ペニンシュラバンコクの感動のホスピタリティ
偉そうに聞こえるかもしれないが、プライベートでも仕事でもホテルに泊まることは多い。だが、ホテルでの感動体験は実は少なかったりする。(むしろ、細かいことが気になるタイプなので、ここには書けないが気になることをクレームすることだって多々…)
滞在中、とあるタイミングでホテルスタッフがわたしたち家族それぞれをちゃんと名前で呼んでくれたことに気がついた。
小さな旅館やホテルでは当たり前だが、361室もあるザ・ペニンシュラバンコクでは、毎日数多くのゲストが出入りしているはず。それにも関わらず、わたしの母、夫など、それぞれ一人一人をちゃんと“◯◯ sama”と異なる名字でに呼んで対応してくれた方がいた。彼のニックネームは“Paul ”。
滞在中、息子が怪我をして病院についてホテルに問い合わせをしたとき、病院とコンタクトを取ったりしてくれたのも彼だ。病院に行っている間、部屋にお見舞いの品も届けてくれたのも彼だった。
one of themではなく、一人のゲストとして対応してくれることは、ホテル滞在中とても嬉しかった出来事。
また、フレンドリーかつ迅速な対応をしてくれるコンシェルジュには毎日のようにお世話になった。
おすすめしてくれたスポットに関するチェックバック(感想を尋ねる)、何か口頭でお願いすればルームナンバーを尋ねることなく部屋に届けてくれるなど、機械的な対応は一切なし。ここ数年断たれていた人との関わり合い、繋がりを感じる場面だった。
そして今回一番驚いたのは、帰国の際、スワンナプーム空港に着いたとき。
荷物が多すぎることもあり、(5人+スーツケース8+ベビーカー+手荷物)送迎サービスはお願いせず、自らGrabで大きなVANを手配した。ホテルの入り口で見送られ、車に揺られること約40分。空港で荷物を下ろそうとした時に、2名のスタッフが駆け寄ってきた。
そう、彼らはなんと空港常駐のザ・ペニンシュラバンコクのスタッフ。
わたしたちのチェックインを手伝うようにフロントから連絡があったのだとか。
これまでホテルの送迎サービスをお願いしたときも、こんなサービスはなかなかない。
VAT手続き(免税手続き)の案内もしていただき、チェックインからセキュリティゲートに向かうまでずっとサポートをしてくれた。
数々のスタッフとおふれあいの中で、ますますペニンシュラファンになったのは言うまでもない。
ザ・ペニンシュラバンコクおすすめの予約方法
ザ・ペニンシュラバンコクに泊まるなら、公式サイトからの予約がおすすめだ。
現在、連泊することで3泊目が無料になるプロモーションも実施されている。
滞在中のアクティビティやレストラン、スパ、プールなど、バンコクリバーサイドでのホテルステイを満喫するなら最低3泊はしたいところ。東京都内のホテル価格が高騰する中(都内外資系5つ星の1泊15〜20万円の価格には驚きを隠せない)、東京のエントリータイプの客室の価格でバンコクならスイートにだって泊まれる。
ホテルステイを楽しむもよし。観光するもよし。
ザ・ペニンシュラバンコクを拠点にバンコク観光を楽しんではいかがだろう。
THE PENINSULA BANGKOK
333 Charoen Nakhon Rd, Khlong Ton Sai, Khlong San, Bangkok 10600【Google Map】
TEL:+66 2 020 2888