「1+1=3」新しく家族が増えました

by Michelle
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海外旅行についてがメインのblogにも、一応diaryの項目を設けている。

久しぶりにプライベートについて記録として書いてみることにしたのは、9月に新しい家族が我が家に加わったから。

baby boyが産まれてもうすぐ1ヶ月。

毎日少しずつ成長していく彼を見つめている時間は、とても優しく幸せな気分になれる。

Credit】ベビードレス:familiar, おくるみ:G.H.HURT & SON , ベビーボード:Gramercy Table styling & Arts

寝ているときは天使だが、まだ一人で生きられないboyはとにかく泣くことが多い。

その泣き声にはいろいろな意味があって、お腹が空いた、おむつを替えて欲しい、抱っこして欲しい、げっぷが出なくて苦しい…など。

まだお話ができない彼は、泣くことでしか何かを伝えられない。

Credit】メリー:nanan, ベビーベッドStokke

主人が一時帰国から中国に帰る際、boyのことを「まだ一人で生きられないから助けてあげてね」と言っていた。

泣いているboyを抱っこして、ふと泣き止んだ瞬間は「あぁ、この子は私を必要としてるんだ」と実感できる。

 

 

初めての「出産」は不安と感動と少しの痛みといろいろな感情が混じった不思議な体験だった。

10ヶ月間という妊娠期間。

2日間にわたったお産。

今振り返るとすべてあっという間に思えるけれど、実際にはいろんなことがあった。

 

中国で分かった妊娠。

どこの病院に行けばいいのか分からず、かと言って周りに報告、相談するには早過ぎる時期だったので保険会社頼りに病院探しをした。ローカル病院ではなく、外国人向けのなるべく日本語が通じる病院がいい、そんな思いだった。

保険会社が予約手配してくれたのは上海グリーンクリニック。

産婦人科医の中国人のドクターは日本語も通じるし、日本語の紹介状手配も迅速に対応してくれた。
(医療用語を英語や中国語でやりとりするのは難しいので、通訳者なしで先生自ら日本語対応してくれるのは非常にありがたい。)

けれど、お腹の中で無事に育つことが当たり前ではないということをその時のドクターに何度も念を押され、心拍がなかなか確認できないこと、流産もよくあることだからという話を聞いたせいか、「妊娠=幸せな気分」なんて方程式は全く当てはまらなかった。むしろ、心配と不安ばかり。

出産は日本ですると決めていたが、日本での産院探しも簡単ではなかった。
いや、むしろこれが精神的には一番大変だった。

 

少子化と言われているものの、人気の産院は妊娠5〜8週で予約が埋まる時代。

グレートファイヤーウォール(*中国のインターネット事情で挙げられる、検閲のこと)の環境下ではインターネット検索もスムーズにいかず、とりあえず調べられる範囲で良さそうな産院を見つけて国際電話をかけた。

本人の来院が必要、事前に予約金を支払いに来てください等、海外在住者にはなかなか難しいことを言われたものの、実家の母の助けもあってなんとか予約にこぎつけた。

そんな苦労を経て予約したこの産院では、結局出産はしないことに。

詳しくは書かないが、信頼できるかどうかが私にとっての決め手であったにも関わらず、のちにこの産院がきっかけで、どうしようもない悲しみと怒りが混じった辛い日々が訪れるとは思いもしなかった。

幸いにも、その状況を理解して妊娠16週を過ぎたあたりにも関わらず、快く受け入れてくれる病院と出会うことができ、無事妊娠期間を経て出産することができた。

今回最終的にお世話になった産院、新横浜母と子の病院の理事長先生には感謝してもしきれない。

 

妊娠期間中も中国との往復や、そのほか仕事などでも海外へ出掛けていた私は、毎回健診の度に「次は何日間◯◯へ行きます」と先生に報告をしていた。(もちろん何かあっては困るので報告は怠らなかったし、渡航先の病院情報を調べたり保険の準備もしていた)

毎月のようにあまりに頻繁に海外へ行くため、先生も呆れていたかもしれないが、生活スタイルをがらりと変えてしまうよりもストレスは少なかった。

ANA、JAL、タイ航空、アエロメヒコ、United、深セン航空、マカオ航空など、妊婦の搭乗時の手続きなどいろいろと経験できたのはトラベルライターのお仕事をもらっている身としては経験できてよかったと思う。

世の中でいう「マタ旅」いわゆる安定期の「マタニティー旅行」にはあまり興味はなかったが、医師との相談の上で体調に問題がなければ、妊婦でも飛び回れるというのは自分の中で妊娠のいろいろなことを諦めなければならないというマイナスイメージ払拭に繋がった。

 

主人とマタニティー海外旅行へは出掛けなかったものの、夏休みを利用して国内は軽井沢でのんびり過ごせたのもいい思い出。妊娠でもしない限り、夏休みを国内旅行にあてるなんて絶対しなかっただろう。

初めて泊まった軽井沢プリンスヴィラは、お部屋もサービス(ラウンジ利用や、さまざまな場所への専用車でのプライベート送迎etc.)も快適で、緑に囲まれた環境の中でとてもリラックスできた。

部屋のテラスに三脚を設置してセルフ撮影した写真は、いまでも携帯の待ち受け画面にしている。

Credit】ベビーシューズ:Tod’s

楽しかった主人と過ごす夏休みもつかの間、この次に主人と再会したときはいよいよ出産のときだった。

 

出産については、改めて新横浜母と子の病院で産むことがができて、本当によかったと思っている。

 

以前通っていた別の病院は、エコーは別の担当者といったように分業制で、ドクターは冷たかったし、話もゆっくりできなかった。

ドラマ「コウノドリ」をシリーズ2つとも見ていた私は、ドラマの世界と現実とのギャップに驚くばかりであった。
(ドラマのほど一人一人の患者に親身になって向き合っていては、診察が回らないだろう…)

一方で、出産した産院、母と子の病院では、健診から出産まで一貫して同じドクターが対応してくれた。

健診の度に信頼感も増し、ドクター自ら不安を払拭してくれたのは、心配性かつ時間をかけて相手を信頼していくタイプの私には合っていた。また毎回内診があり、徹底的に早産防止に努めてくれる印象が強かった。
(経産婦さんならピンとくるであろう、子宮頸管を毎回チェックしてくれるのだ)

産院トラブルと病院探しに疲れ果てて、初診で泣きながら話す私に、しっかりと耳を傾けてくれた理事長先生。とても優しい方で、本当にこのドクターに出会えてよかった。

痛みにとても弱いので、取り除ける痛みは極力避けたい、そんなリクエストにもしっかり対応してくれたドクター。

誘発分娩がなかなか進まず、日付が変わって疲れ果てた頃に自ら深めの眠りについたせいで麻酔が切れてしまい、陣痛の痛みも少しは味わったが、それも今ではいい思い出。

LDR(Labor Delivery Recovery)のお部屋を予約していたので、主人立会いのもとの出産だったが、産む瞬間は麻酔が効いていたおかげで静かなお産となってホッとしている。(喚いたり、痛みで泣き叫ぶほどの痛みに襲われることはなかった)

 

ちなみに、病室はとても居心地がよく、期待していなかったお料理に関しても、まさかの加賀屋出身のシェフだけあってとにかく美味しい。
よくある「お祝い膳」も、病院で食べるフレンチなんて…と期待していなかったが、美味しくて完食したほど。

人生初の入院生活だったが、退院したくなかったほど入院生活はただただ快適だった。

 

入院初日、処置の最中に「子供は何人欲しいですか?」というドクターの何気ない質問に、「今回産んでみて、辛かったらこの子一人だけです」と即答した私。

結果としては、またいつか子供を授かることがあれば、この病院かつ理事長先生が担当してくれるなら産みたいなと思えたお産だった。

 

悪阻もなく、やりたい事を我慢せず(多少はもちろん生活を変えざるを得なかったけれど)、主人をはじめ家族や周りの人々に支えられて無事に過ごせた妊娠生活。
生まれる前から数々のお祝いや、最後の食べ納めに付き合ってくれたグルメな友人たち、一部の人にしか告げていなかったにもかかわらず、素敵なベビーシャワーも開催してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。

CreditBaby Shower at ストリングス表参道

CreditBaby Shower at Ginger Garden AOYAMA

出産はゴールではないというけれど、その通り。

毎日が慌ただしく、時間があっという間にすぎていく。
今日やろうと決めたことはほぼ予定通りこなせない。

なぜなら、boyのペースですべてが進むから。

でも、今はそれでいい。

この子の成長は止まってはくれないし、必要としてくれている「今」をおざなりにすると、きっと自分が後悔する。

寝不足な日々は永遠に続くわけではないし、いつか早くboyを連れて旅に出れる日を楽しみに頑張ろう。

今は産まれたばかりのboyの成長を見守りながら、「ママ」になりたて、0歳の新米ママとしても少しずつ成長できたら嬉しい。

Photo Credit@gomphotography

Photo Credit@gomphotography

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